それは突然のことでした。
「熱はとっくに下がっているし元気なんだけど、なんか子どもの様子がおかしい…」そう思って念のために、2歳の息子を小児科に連れて行きました。
そこではいつものサッとした診療ではなく血液検査と人生初のX線検査まで行われました。
「なんだか雲行きが怪しいかも…」という予感通り、肺炎のため即入院となりました。
激戦の小児科1番を早起きしてゲットしたのに、気付けば10時半。さらに12時までに大きな病院へ入院するように言われました。無理ゲーです。
【当時の状況】
・すぐ帰宅するつもりで最小限の荷物
・旦那は仕事のイベントで21時帰宅予定
・上の子(年長)のお迎え17時まで
・小雨のため自転車ではなくバスで来ていた(自宅まで約2Km)
・入院する病院は車でしか行けない場所(車無し)
・そもそも上の子を含め、出産以外に入院したことがない
コロナ禍で病床が足りていないと言われていた時期だったので、入院を提案されたことにも驚きました。
急いで荷物をまとめて大きな病院に
指定の時間まで残り1時間半。とにかく時間がありません。
病院の下でタクシーをひろい、自宅に向かいながら旦那・保育園などあちこちに連絡しました。
電話の合間には、最低限必要な荷物を調べます。旦那は仕事を抜けてくれることになりましたが、上の子のお世話で手いっぱい。そもそもどこに何があるのか把握しきれてないので、荷物を任せるのは無理だと判断しました。
30分間で思いつく限りのものを詰め込んで、タクシーに飛び乗りました。
【持って行ったもの】
保険証・こども医療証・おくすり手帳・母子手帳・お金・小銭・ペン・印鑑・コップ・はし・スプーンとフォーク・食器用洗剤とスポンジ・母の水筒・ティッシュ・S字フック・ティッシュケース・袋(おむつ捨てる用)・タオル・母の洗面用具(シャンプー・クレンジング・洗顔・ボディソープ・化粧水等)・歯ブラシと歯磨き粉(親子)・おむつ・おしりふき・マスク・エコバック・親と子供のパジャマと下着(とりあえず各3枚ずつ)・生理用品・充電器・延長コード・メガネ・使い捨てコンタクト・私の薬(いつもの薬とサプリ)
食べ物(家にあったパンやカロリーメイト・インスタントスープ・子どものおやつなど持てるだけ持っていきました。)
病院到着後はいろんな検査や手続きがあって病室に入ったのは15時過ぎ。入院前で昼食は出ないので、持って行ったパンを合間に食べさせました。(食べて良い部屋があったので助かった)
初めての病室に驚く
息子は肺炎ではあるものの、コロナ・インフルなど感染症関係はすべて陰性。入院した病院は、基本的に病気で部屋を分けていたそうなので、すべて陰性の息子はラッキーなことに大部屋貸し切りになりました。部屋についていたトイレと洗面台も貸し切りなので好きなタイミングで使用できたのが、本当にありがたかったです。
ただし大部屋貸し切りと言っても、使っていい空間はシングルベッドに柵がついたベッドと細長いテーブルだけ。当時はコロナもあったのでキッズルームは使用不可で、基本的にベッドの上で過ごすように指示されました。
感染対策で付き添いの交代禁止・面会禁止・院内のコンビニすら行けませんでした。
\いつもよりオムツの減りが早すぎた/
食事は大人も病院食
息子が入院した病院はラッキーなことに、希望すれば付き添いの大人にも病院食を出してくれました。(もちろん自費)
付き添い入院はコンビニ食ばかりになるとママ友から聞いていたので、とてもありがたかったです。食事の心配がないという大きな安心感だけでなく、人が作ってくれたご飯が疲れた体にしみました。
息子は偏食だったので心配していましたが、病院に相談して野菜にはマヨネーズを足したり、おにぎりにしたりして食べさせていました。おやつも持ち込みOKでした。
地味に水分補給が大変だったな。給水器も共有スペースにあったんだけど、子ども一人にすると泣いてベッドから出ようとするので、起きている時は基本的にペットボトルにしたよ。
\水分補給は箱買いした麦茶が便利/
シャワーは最大週3回!?
入院中、息子はずっと点滴をしており退院するまでお風呂・シャワーは禁止でした。
親のシャワーは週に3回。月水金(平日のみ)の日中に保育士さんにお願いして予約が取れたら入れました。
保育士さんに見てもらえるのは1人30分まで。開始時間は決まっていなく病室に来た瞬間から30分スタートです。急いでお風呂セットを持って、フロアのすみっこにあるシャワー室まで行かないといけません。
初日は何もわからなかったので保育士さんが来てから急いで用意してシャワー室へ。着いたと思えばタオルがない!となり、急いで取りに戻りました。シャワー室に着いた時点で残り15分。とてもリンスまでする時間がなく、リンスインシャンプーが活躍しました。
\時間制限があったシャワーで活躍したセット/
シャワーできない日はお尻ふきで全身を拭いて、着替えるだけ。夏なので地味にしんどかった。。。拭き取りできるシャンプーシートのようなものが役に立ちました。
激せまベッドで寝る日々
問題は寝る時です。シングルベッドに子どもと一緒に寝ないといけません。
しかも子どもは手に点滴をし、足に器具(酸素濃度?)をつけています。管がからまるとエラー音が鳴り響き、看護師さんが解除しないと止まりません。毎回ナースコールです。エラー音が鳴るたびに子どもも私も起きてしまうので、とても熟睡できません。
また、大人の枕はありません。コロナ禍の影響で自宅の寝具を持ち込むのも禁止されていましたので、バスタオルを畳んで枕のかわりに使っていました。
暗闇の中、点滴の機械がずっと点滅しているのが気になったので、途中でアイマスクをポチって持ってきてもらいました。一気に快適になったので、めっちゃおすすめ。
\付き添い入院にあって良かったナンバーワン/
入院中、何して過ごしてた?
入院生活と言えば「本」と思い、自分の本も持っていきましたが全く読めませんでした。
まだ2歳の息子は慣れない場所にいきなり連れてこられて、状況がよく理解できていません。トイレや歯磨きなど一瞬でも私がいなくなると大号泣する、久しぶりの後追いです。
わんぱくな息子は泣きながらベッドの柵を乗り越えそうな勢いだったので、まったく自由な時間はありませんでした。子どものオムツ替え・着替え・食事介助などのお世話以外は、ずっと子どもと一緒にシール・パズル・おえかき・絵本・DVDやテレビ鑑賞していました。
寝かしつけ後も部屋は暗く、柵を動かすとキーっと音が鳴ったのでトイレなど最小限しか出らず一緒に寝るようにしていました。
\時間かせぎにシールブックが大活躍したよ/
テレビも見られるDVDプレイヤーが病室にあったけど、DVDを見るのにもテレビカードが必要だったよ。カードは自販機で千円札しか使えなかったので、意外と小銭より千円札が重宝したよ。
いざ、退院!
1週間ほど入院したところで息子の肺炎は良くなり無事に退院することができました。入院した病院は、お医者さんも看護師さんも本当に優しくて、安心して入院することができました。
夜中に何度も起きて子どもの咳に対応したり心配したりで常に寝不足だったのですが、病院にはプロがいます。「いつでも医師や看護師が診てくれる」安心感は大きかったです。
退院後に地味に困ったのが、携帯の速度制限。入院中、私がいなくなると子どもが泣いて大変だったので洗面やトイレのときは古いiPhoneをテザリングしてYouTubeを見せていました。普段は自宅のWi-Fiを使っているので初めての速度制限に悩みました。
次に入院する時は、即レンタルWi-Fiを借りようと心に誓いました。
この体験談が、どなたかのお役に立てたら嬉しいです。
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